ICU高校第36回卒業式が2016年3月15日に大学礼拝堂で行われました。

 同窓会では壇上花を贈呈し、役員2名が参列し門出をお祝いさせていただきました。卒業証書授与者の名前が呼ばれる度に、卒業生の元気な返事と、仲間達のエールが広いチャペルに響き渡り、ICU高校らしい伸びやかで親しみやすい式典でした。

 中村校長先生の式辞の楽しいエピソードがとても印象的でした。ある日、重そうなリュックを持った生徒がいたので中身は何が入っているのか聞くと、「未来に羽ばたくツールが沢山入っています。」と答えたというお話でした。「この話、卒業式に使っていいですよ。」と生徒が言うことからして本校らしさがにじみ出ていました。

 その後の在校生、卒業生のスピーチの中にも「未来に羽ばたくツール」は上手に盛り込まれており、そんな機転の利く生徒たちにスケールの大きさを感じずにはいられませんでした。

 卒業生の答辞の中では、「育った環境の違う学生が多い中、基礎的なことでも本当にわかるようになるまで根気よく指導して下さった先生方のおかげで、のびのびと学習でき、貴重な財産をいただいた」とありました。かつて自分が簡単な漢字もおぼつかない9月生として編入した折にも、古文の楽しさ、古典から学べる日本語の美しさを丁寧に教えて下さった先生がいらしたことを思い出しました。

 在校生からは、「36期生は楽しさを分かち合い寄り添ってくれる存在だった」と感謝の気持ちが述べられました。送辞最後の応援団さながらの大エールは、きっと卒業生の心に響き渡ったことでしょう。

 卒業生の皆さん、ICU高校の卒業生として、立派に世界へ羽ばたいて下さい!

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