お久しぶりです!     32期、筒井沙樹です。ピンの方がしっくりくる人もいるかしら?笑
私のエッセーでは、ICUハイの卒業から10年以上経った今、こんな形で繋がるんだなぁ…と思うことがいくつかあったので、私の現在の生活の中にあるICUハイの片鱗について書こうと思います:)

ひとつは、高校3年生の時の自由研究講座。
遡ること新卒2年目、仕事で求められるスピードがあまりにも早くて、身体と心が不調を訴え始めた頃、結構大事なんだなと思うようになったのが、日々の生活に運動を取り入れることと、自律神経を整えること。

先に運動の話をすると、ここ8年、ジムのズンバのクラスに通っていて、毎週日曜の朝に父母、祖父母世代のみなさまと楽しく踊っているのですが(ちなみに、ズンバはラテン系のエクササイズダンスで、ライトでポップなビリーズブートキャンプみたいなやつ)、初めて参加したときに思い出したのが、ICUハイの自由研究講座で穂苅先生が開講していたエアロビクスでした。講座自体はズンバではないという…笑

ただ、ダンスエクササイズをやったのはその時が初めてで、私は中学の創作ダンス以降ダンスに苦手意識があったので、ダンサーじゃなくても音楽に合わせて楽しく健康的に体を動かすことができるんだと実感できたことに救われまして。

そして、ズンバを始めたのと同じ頃、会社帰りに駅前のbookカフェに立ち寄るのが楽しみだった訳ですが、
平積みのラインナップにやたら自律神経の本があるなぁ…と思い起こしたのが、これまた自由研究講座でしゅうさんが開講していたツボ押し講座。
最初、噂を聞いて行ってみたら、みんなでお菓子を食べながらおしゃべりしていて、その間にシュウさんが皆の手足の爪の根元を順番に編み物の棒のようなアイテムでおしてまわって、それぞれその日に一番痛かった場所に簡易のお灸を据えていただく訳ですが、これがまた、痛い時はしみるように痛い…

当時はおしゃべり楽しさに通っていたけど、自分のリズムを整える必要性を感じるようになって、あ、こういう時こそ身体を通して自分と向き合えばいいのかと、あの頃知らぬ間に整えていただいた経験がボディーブローのように効いてきてたりして。

それにしても、先生方はお元気だろうか…などとそんなことを考えながら、あの自由研究講座にこそ、諸先輩方の人生の叡智が詰まっていたのではないか、と思い知った次第であります。

さて、ここまででもつらつら書いちゃったけど、もうちょっとだけ。
ICUハイで知らず知らずのうちに恩恵に預かっていたこと、かつ、今の私の人生になくてはならないもうひとつは、自然。

中学の時、学校に居場所と呼べる場所が少なくて、母に勧められるままにいった学校祭で一目惚れしたICUハイ。社会人になってから、改めて、校舎に到着するまでのあの森が、私にとっては不可欠な生活のリズムの一つだったと実感したりして。

私はハイの後もICUに通っていたから、7年間、自分の生活圏内に森があるのが当たり前だった訳だけれど、
会社員になって通勤列車でビルと自宅を往復する日々に、なんだか、自分の人生が急に「日本の標準的な社会人生活」の中に投げ込まれたような…

都会の景色には都会なりの美しさとか、味があったけれど、会社員として何社かで過ごしたり、休職も経験する中で、季節にあわせて変わる景色を眺めたり、澄んだ空気を吸うことが私にとっては毎日リフレッシュになってて、
そうやって自分の心と身体を毎日ちゃんとチャージしないと琴線に触れる出会いや出来事も味わえないんだな…と感じることもあったりして。

2年半くらい前にフリーランスになって、在宅で仕事をするようになってからは、家の周りの公園や河川敷を散歩するようになって、
散歩コースはほぼ一緒なのに、季節によって紅葉とか桜だけじゃなく、梅とか菖蒲とか紫陽花とか、こんなに観れるものが家の近くにあったんだ…と知って、
ようやくアラサー社会人OLから筒井沙樹に戻って来れたような感覚がある今日この頃です。

あと、ここ最近は嬉しいことに仕事経由でICUハイにゆかりのある方々と新たに知り合うこと多くて、私の地元の自然公園まで来てもらって一緒に散歩したり、併設のカフェで美味しいものを食べたりして。

そんな訳で、小田急線で私の地元までお越しいただける方がいらっしゃったら、ソフトクリーム片手に自然をみながらまったりおしゃべりするツアーへお連れしますので、ご興味ある方はご一報ください:)