ICU高校第37回卒業式が、2017年3月15日に大学礼拝堂で行われました。同窓会では壇上花を贈呈し、役員2名が参列して門出をお祝いさせていただきました。今年の卒業式も、証書授与の際には卒業生の元気な返事、仲間たちのエール、そして笑い声が広いチャペルに響き渡るという、ICU高校らしい伸び伸びした楽しい雰囲気の中で執り行われました。

 中村校長先生は式辞で、ICU高校は帰国生にとって日本社会へのソフトランディングの場でありたいとおっしゃいました。また、生徒たちと共に学び、成長し、生きていく場所にするために先生方がそれぞれ日々努力していらっしゃるとのお言葉もありました。同窓会員の私たちにとって、時が経てば経つほどそうした先生方のお姿は、感謝と共に思い出されるものであります。

 卒業生の答辞では、ICU高校では勉強をすればするほど皆に認めてもらえる、育った環境や個性がそれぞれ違っても、すぐ打ち解けられ、お互いを認め合える学校だったという感謝の気持ちが述べられました。海外生活が長く、日本人らしくないことに迷いがあったというある生徒が、ICU高校に来てからそれが自分の個性だと自信が持てるようになった、というエピソードも紹介されました。バックグラウンドが違っても互いを認め合うことができるのは、世界各国から生徒たちが集まるICU高校の懐の深さゆえなのでしょう。

 在校生からは、「37期生は、自由奔放さと後輩を思いやる優しさを持ち合わせた存在でした」と感謝の気持ちが述べられました。恒例になりつつある、送辞を締めくくる応援団さながらの大エールは、きっと卒業生の心に大きく響き渡ったことでしょう。

 卒業生の皆さん、ICU高校の卒業生として、どうぞ立派に未来へ羽ばたいて下さい!

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