こんにちは。32期の小川ひらりと申します。申し訳ありませんが、つらつらと馬鹿正直にいろいろ書いてしまいます。私は正直、ICUHS出身として英語も話せないし、目立ってやりたいことをやっていますというわけでもないので、ICUに通っていました!とカミングアウトするのが結構恥ずかしいなと思っています。経歴として一応帰国子女として高校まで海外の日本人学校にいましたし、おそらく、ずっと日本にいる人とはまた違った環境を生きてきました。大学もICUに行ってしまったために社会人になるまで世間一般の「普通」を実感しないまま生きてきました。そんな中、社会人になってまず気づいたのは自分が「普通」とは違う異端者であり、どこかおかしい人間であると受け入れられるということを実感しました。別に、ICUに入っていたからおかしかった、のではなく、ICUは「変人」をウェルカムし、むしろその方が受け入れてくれる優しい人が多かったので自分のズレに気が付かなかったのだと思います。そのため、社会人になって初めて入った会社やSNSのコミュニティで「変わった人間=ダメな人間」として印象付けられたことでやっと自分のズレを認識することができました。当時はそのダメというレッテルによって、一緒に働いていて申し訳ない、そこに存在していて申し訳ないと思うようになっていました。ただ今になって思うのは変わっているというのは悪いわけではないということです。当然今までも変であったかもしれませんが、それをあえて指摘してダメだとは言わず受け入れてくれた人はいたという事実に目を向けられた時、やっと自分は生きていていいのだと思えるようになりました。それに気が付くことができたのは親や社会人になってもなお交友を続けてくれた友人、社会人になってからも外部で習い続けていた高校の茶道部の先生のお稽古教室でかかわりを持ってくださっていた方のおかげでした。それからは、変わった人間であるならば、変わった人間でも受け入れてくれる環境にいればいいだけの話なのだと考えるようになりました。人はそれぞれ違うのだからすべての人に受け入れられる訳ではないという事実を認め、自分がそこにいてもよいと思える場所を見つけることが生きる上で大事なのだと気が付かされました。そして、今現在は自分を大切にしてくれた人にはせめて大切に接することができる人間になりたいと思いながら日々生きていきたいと思っている所存です。