ICU高校38回卒業式 先生方からのコメント
金澤康先生(国語科)に伺いました。

Q.1. ICU高校での40年間の教員生活を一言で言うと?

 The catcher in the ryeだったかな。僕の役割は。

Q.2. 一番の思い出について教えてください。

 過去は引きずりたくないけれど、君たちの笑顔より泣き顔の方が記憶に鮮やかです。楽しい時よりも、悲しい時に僕をそばに居させてくれたあの時が、いちばん煌めいている。

Q.3. 退職後はどのようなご予定ですか?

 妻の実家の沖縄で、空と海を眺めながら、自分の為だけの詩と物語を紡ぎます。誰にも見せるつもりはありません。あとは、夭折した兄の残した絵と楽曲の整理かな。

Q.4. ICU高校同窓会に向けて一言お願いします。

 十代後半での体験は、年齢を重ねるごとに逆に鮮やかになってきます。残酷なほどに美しく、二度と手に入らない感受性の祝祭のような日々。そのみずみずしさを思い返せる役割を果たせればいいね。
 さようなら。あと何年、僕には人生が残っているのかな。たくさんの人に、もったいないほどに愛されてきました。恵まれすぎですから、残りの日々でそのお返しを少しはしておかなくっちゃとも思っています。