僕は当時の西ドイツの帰国子女です。中学1年から高校2年までドイツのフランクフルト・インターナショナルスクールにいました。そしてICUHSは高校2年生の9月生として入学しました。
全く英語やドイツ語が話せない状況でドイツのインターに通い、なかなか馴染めずに友達もそんなにできず、なんとなく日陰を歩くような5年間でした。初めて行く海外での生活は刺激的でプロムがあったり、映画に出てくるような恋人同士が廊下で手を繋いでいたり。数年たちそれなりに英語も話せるようにはなりましたが、性格が引っ込み思案だった僕はそんな煌びやかなスクールライフからは程遠い人生でした。
そんな人生を送っていた僕に、チャンスが来ました。それは日本に帰国が決まった事でした。「日本の学校に帰れる!ここから仕切り直したい!」そう強く思いました。でも当時、ビーバップハイスクールという漫画が流行っていて日本の高校は怖いところというようなイメージがなんとなくあり、本当に馴染めるか不安でした。そんなある日、夏休みを利用してドイツから帰ってICUHSを見学したときに衝撃を受けました。金髪の人がいたりピアスをしていたり、校風がかなり自由なのに驚きました。なんといってもモチベーションが上がったのがまず、女子がかわいいかった事!笑 漫画のビーバップとは全然違う世界だったので、「ここに入りたい!!」って心底思いました。
それからICUHSを受験して、運よく合格できました。第2の人生のスタートです。僕はかなり気合を入れました。イケてるみんなの仲間に入れてもらえるようにパーマをかけて茶髪にしてピアスを開けました。そしたら本当に面白い仲間や彼女ができて僕は見事に高校デビューを果たすわけです。
とにかくこの高校で出会った友人たちは、本当に破天荒でめちゃくちゃ面白かった。
ここには書けないくらいの色々な悪さをしましたが、そういう経験を通じて親友ができていきました。毎日が楽しくて楽しくて本気で毎日生きていました。
世界は僕たちを中心に回っていて、僕たちは望めば本気で総理大臣にでも実業家にもヤクザの親分も何にでもなれるって信じていました。
そののりのまま、大学3年生で起業して事業家になり今まで事業を30年続けています。
さすがに大人になってきたので、総理大臣やヤクザの親分にはなりたいとは思いませんし、波乱万丈色々ありましたが結果的には思い通りの人生になっている気がします。笑
2年前のコロナをきっかけに事業をセミリタイアして今は妻とキャンピングカーで日本を旅しております。現在、日本を2年半かけて2周して沖縄に滞在しております。
つい最近18歳の時にかいた夢リスト100が出てきました。それをよく見ると70個近く夢が叶っていました。本当に感慨深いなあと思っています。そこで49歳の僕は慌ててまたあたらに100個の新しい夢を描きました。20年後の70歳の時にいくつ叶っているか見るのを楽しみにしようと思います。
今でもこのICUHSにいた1年半は僕の人生のハイライトの年だったと感じます。
この学校で色々な人生形成に必要な大事なエッセンスを学んだ気がします。
ICUHSには人生を変える力がある。
ICUHSには人を惹きつける魅力がある。
在校生の皆さんは、ぜひ自分からアクションを起こして高校生活をエンジョイしてください。
ICUHSで出会った友人たちは僕にとっては宝物で
僕はあれから30年経っても今でも親友として繋がっています。