Q1. ICU高校で教えるようになって何年経ちますか? また、もしよろしければ、母校で教鞭を取ることになった経緯、もしくは理由を教えてください。

 教え始めて22年です。元々、教員志望で、大学時代の教育実習でも母校でお世話になりました。大学院へ進学後、「非常勤講師で」と声を掛けていただいたのが、教員としてのスタートであり、母校に関わるようになったきっかけです。当時は授業ができることが新鮮で楽しく感じた反面、授業準備と自分の勉強、それにアルバイトを並行して行うので精一杯でした。結局、大学院を休学し、一年間、教える仕事に集中して取り組む中で、将来もこの職業を続けたいと思い、現在に至ります。

Q2. ICU高校の教員になって一番驚いたことは何ですか?

 ここ数年に絞ると一番驚いたことは、生徒が自分の同期生など関りのあった人の家族であったこと、です。入学式や保護者会で同期生とばったり再会して知るなど・・・、このごろ、特に増えてきましたー。

Q3. 生徒だったときと教員になってからではICU高校の印象は違いますか?もし違うとすればどんなところですか?

 自分が生徒だった頃からだいぶ時間が経ったので、さすがにICU高校の印象は変わりました。施設・設備面では、以前はW棟や現体育館がなく、校内にWi-Fiも飛んでいない、駅から離れたのどかな学校でしたが、校舎のリフォームを終えた現在は、広く明るくなったHR教室や現図書館など、設備面の充実ぶりを感じます。また、生徒と教員の距離感が、生徒だった頃よりもさらに近くなったようにも感じます。自分が年をとってきたせいかもしれませんが。

Q4. 高校時代に所属していたクラブは? また、何か印象的な思い出があったら教えてください。また、現在顧問をしているクラブがあれば教えてください。

 高校時代は女子バスケットボール部に所属して、放課後の部活が一日の中心という生活を送っていました。保健体育科の鈴木謙吾先生には、部活動を通して大変お世話になりました。2020年3月に、その謙吾先生と同じ学年の担任として卒業生を送り出せたことは、最近の印象的な出来事です。現在は、副顧問としてハンドボール部と男子バスケットボール部に関わっています。練習や試合を通して、授業中とは異なる生徒の一面が見られるのが楽しいですね。

Q5. 今後の抱負をお聞かせください。仕事面でも、プライベートなことでも結構です。

 今を精一杯生きる、に尽きます。

Q6. 同期生や同窓会会員全体に向けて、メッセージをお願いします。

 2019年にICU高校食堂で開かれたホームカミングでは、多くの卒業生や同期生と再会でき、温かいひと時を分かち合えました。普段はなかなか会えなくても、会えば高校時代の「あの時」のノリや空気感に戻れるICU高校メンバーの絆の強さを改めて感じました。これからも様々な機会や場所や出会いを通して、ICU高校同窓生たちの繋がりが保たれ、さらに広がりますように!