Q1 ICU高校の校長先生としてのご経験を一言で表すなら。

生徒たちにみちびかれ続けた10年間

Q2 一番の思い出について教えてください。

1)全部の卒業式
とりわけ、卒業式ができるかどうかギリギリの判断を学校が問われた31期(着任の年:東日本大震災)、40期(退職の年:新型コロナウィルス)。
2)在職時の、中山順一教頭、和田雅史教頭、原かおり教頭、中嶌裕一教頭、鈴木幸夫事務長。そして松坂文現教頭。そして、そして、桑ヶ谷森男元校長先生との出会い。これら先生方のICU高校への献身的なお働き。ぼくにとっては、中山先生、原かおり先生が、「校長」先生でした。
3)在任期間中に、草創期から教育を担ってこられた先生方の多くが退職を迎えられた。この期間に全専任教員の半数が入れ替わったこと。

 

Q3 退職後の予定、希望、夢などを教えてください。

退職して半年、10月1日の朝、妻が言いました。「あなたアンラッキーよね、退職したらしようと思ってたこと、今何もできないものね」。午後3時ごろ散歩に行きました。公園に一歩入ろうとすると、とつぜん金木犀の強い香り。今年初めての。こんなのにどきっとする生き方ができたらな、これが希望かな。夢、これはやっぱり恋だろうな。

Q4 ICU高校同窓生に向けて、一言お願いします。

2019年11月に、37期の一人が40期の一般受験組に語りかけたメッセージを、借ります。「ハイ生は、何が起こっても、対応できる。そういうふうに、ICUハイで育っているので、自信を持ってほしい」
“ICU High School students can deal with any kind of hardships.”( Victor鶴松が彼の英語ヴァージョンを、ぼくにそっと手渡してくれました )