ICUには高校大学と7年間お世話になりました。自分の価値観が形作られた、大切な期間だったなぁと思います。
こんな大勢の人が見ることのできる場でエッセイを投稿することは後にも先にもないと思います。同級生達のエッセイを読むと高校卒業から10年以上経っているのに、当時の思い出がふわっとよみがえって、なんだか不思議な気分になりました。
大層なことではないですが、日々大切にしていることをつらつら書こうと思います。
皆さんには、人と関わるときに気を付けていることはありますか?
よく言われることではありますが、私は、言葉には力が宿っていると思います。優しい言葉を使う人には優しい人が集まるし、前向きな言葉を使う人には前向きな人が集まる。逆に、マイナスな言葉を使って生活していると、気分が暗くなっていくと思います。「言葉がいらない関係性」なんて言ったりもしますが、そこに至るまではきっと色々な対話を積み重ねてきたはずです。
私は、いつからかは忘れてしまいましたが、私が発する言葉で相手がどのように感じるのか、ということに気を付けながら人と接するようにしてきました。会話をしながら、この人はいまどのような言葉がほしいのかなと考えるくせがついてる気がします。相手の言うことに納得がいかないことがあっても最初から否定で入るのではなく、共感できるところも伝え、そのあとに自分の意見を言うようにしています。その人が使う言葉にその人の考えすべてが現れるわけではないですが、自分を表現する手段としてやはり言葉は大きな比重を占めていると思います。
相手のことを考えて言葉を発していると、不思議と相手も私がほしいと思っている言葉をかけてくれたりします。そういうとき、とてもあたたかい気持ちになります。
働き始めてから学生の頃はあまり感じなかった悪意のある言葉にも触れてきました。自分もそうですが、人は余裕がなくなると周りに気を配ることはできないということをしみじみ感じます。なんだか最近は忙しくて、だめだ、この状態では人に優しくできない…と思うこともありました(笑)そんなときは一人で反省会をするのではなく、誰かとおいしいものでも食べながらどうでもいい話をして、心をほっとさせます。余裕が生まれると、より広い視点で物事を考えることができます。よい言葉を使って生きていくためには、心の安定も大事ですね。
私は自分の存在を肯定してくれる言葉を使う人と付き合っていきたいし、私と関係性を築いてくれている人達に自分が使う言葉によって居心地がいいと感じてもらいたい。だから、私は自分が紡ぐ言葉に気を付けながら、人と接しています。
おそらく皆さんもやっているであろう当たり前なことをこんなに長く書いてしまいましたが、私の芯の部分です。読んでいただきありがとうございました。