チアについて

32期生の田中美奈実です。ICU高校卒業後のそれぞれの生き方や考え方を、こんな形で知ることができるのかと、読み始めたら止まらず、とても温かい気持ちになりました。
ICU高校の思い出がたくさんありすぎて何について書くか悩みましたが、
今の私の土台となっている【チア】についてお話しすることにします。

唐突ですが、自分の中で何かがカチッとハマる感覚って、大小関わらず生きていると感じたりしませんか?
直感というものでしょうか。

私にとって、ICU高校で出会えた競技チアリーディングはまさにその感覚でした。
昔から踊ることが好きでクラシックバレエをずっと習っていましたが、なぜかレッスン中によく喋るかつ声が大きいのでよく怒られていました…笑
競技チアリーディングは、組体操、声のみでリズムを取ったり(特性が活かせる!)、ダンスも入っている。競技自体の面白さはもちろんですが、競技チアで培った考え方が今の私の支えになっていると感じることが多いです。
2分半、終始笑顔で演技をする。競技をしている時はそれが規定の一つというのもありますが、無理矢理の笑顔ではなく、心からのものでした。
見ている人を笑顔にして、勇気を与える、同じ大会内でも競合のチームを応援する姿勢。
組体操となると一緒に組むメンバーとの阿吽の呼吸というのでしょうか、ここがズレれば怪我人が出る危機感、一方で合えばきれいにはまる。

社会人となり、日々生きていると、いろんな価値観、考え方があり、自分の強い意志を求められすぎて、疲れてしまう時だってある。でもあまり深く考えずに今の自分は楽しんでいるのか、目の前にいる人のテンポとあっているか、と今だけを意識する。
そんなシンプルな考え方にリセットさせてくれるのは、チアのおかげではと、感じています。

ICU高校のメンバーは、人生を楽しむコツを、自然に身につけている人が多い気がします。直感を大切にし、自分の中でカチッとはまる感覚を見逃さずそれを行動に移せる、社会人になると身動きがどうしても取れにくくなり、あらゆる条件や制約を無意識につけがちですが、彼らに会うとそんなもの無視して取っ払っちゃえと教えてくれます。そんな風に、私をリセットさせてくれる、貴重で大切な仲間たちと出会えたのは、ICU高校だからで、この高校に通えた自分はラッキーだなとつくづく思います!